土地改良施設を有効利用



 最上川中流小水力南舘発電所は、国営最上川中流農業水利事業で施工した馬見ヶ崎川合口頭首工(取水ダム)〜松原分水工(ヘッドタンク)〜馬見ヶ崎川導水路の末端に設置されており、総落差106.07mの位置エネルギーを利用して水車を回転させ発電を行っています。  
 発電後の水は、国営最上川中流農業水利事業で施工した南舘調整池(放流池)に放流され、中部幹線用水路を通って、かんがい期間は農業用水として、非かんがい期間は水路維持用水として使用しています。  
 このたび、昭和61年4月より稼動している発電施設が30年以上経過し、老朽化が進んだこともあり、国の施策である再生可能エネルギー固定価格買い取り制度を活用するためESCO事業による発電設備の更新工事を行い、平成28年9月より工事に着手、平成29年3月末に更新工事が完成、4月1日より正式稼働を行っております。  
 当発電所で発生した電気は、再生可能エネルギー固定価格買い取り制度単価で、全て東北電力株式会社に売電されます。  
 また、ECSO事業の竣工記念碑を建立し、平成29年4月1日の最上川中流小水力南舘発電所竣工式と合わせ記念碑の除幕式を執り行いました。


■馬見ヶ崎川合口頭首工からの流れ



■敷地内配置図




■発電所内部(図をクリックすると別窓拡大で開きます)



■南舘調整池




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